成田空港の防音工事で、
「助成」と「補助」の違い
について知りたい。
こんなお悩みを解決する記事です。
この記事の内容▼
・防音工事の助成について
・防音工事の補助について
・補足
成田空港の騒音エリアで、防音工事を行う場合は、
その工事費用の助成、あるいは、補助
があります。
では、
「助成」と「補助」の違い
とは、何でしょうか。
実際は、大きな違いが無いのですが、騒音エリアに対する場合、
「助成」は、工事費用の全額を負担してもらえる、
「補助」は、工事費用の一部が自己負担となる、
という意味合いで使われている場合が多いようです。
例えば、隣接地域の防音工事は、自己負担もあることから、
「補助」
という言葉が使われています。
ただ、一般的な意味合いとしては、
・助成;条件が合えば、必ずもらえるもの
・補助;予算が決まっており、また、補助対象となるには、審査がある
という使いかたが多いようです。
また、「助成」の場合においても、
エリアや対象となる住居の居住人数など
によって、助成される金額の上限が決まっています。
ですので、その上限を超える工事費用については、
自己負担
となります。
また、助成される金額は、申請後、現地調査などを経て決定されます。
工事を進められる際は、助成金額が決まった後に、施工される業者さんと、工事を助成金額内で行うかどうかなどの相談をされてから実施されることをお勧めします。
下記に、具体的な内容についてみていきましょう。
防音工事の助成について
成田空港の防音工事の助成については、騒防法による、
「騒防法第1種区域」
がその対象になります。
騒防法では、騒音のレベルに応じて、
・ 騒防法第1種区域
・ 騒防法第2種区域
・ 騒防法第3種区域
の3つのエリアが定められています。
それぞれの地域で、対策が異なっており、
・ 騒防法第1種区域;防音工事の助成
・ 騒防法第2種区域;移転の補償等
・ 騒防法第3種区域;緑地帯などの整備(対象エリアに住宅はありません)
といった内容での対策になっています。
この騒防法第1種区域の防音工事に関しては、主に、
空港会社からの助成
があり、その他、要件によって、
共生財団や、関係市町
からの助成、補助があります。
助成される内容としては、概ね、
・住宅の開口部の防音工事
・空調機器の防音工事
・天井と壁の防音工事
となります。
※制度内容の要件によっては、空調機器の防音工事に自己負担(5%)となる場合があります。
防音工事の補助について
防音工事の自己負担が必要となる補助については、主に、
共生財団の指定する「隣接エリア」における
空調工事
があります。
この場合、工事費の5%が自己負担となります。
その他にも、第1種区域の防音工事においても、
・空気調和機器の更新工事
・サッシ部品(本体)交換工事
や、
・後継者住宅防音工事での空気調和機器の工事
など、制度内容によって、自己負担が必要なケースがあります。
ただ、自己負担があったとしても、防音工事を実施した住居については、関係市町からの
民家防音家屋等維持管理費補助金
というエアコンに関連した補助があり、メリットはあると言えます。
(参考)成田空港 エアコン補助金について
補足
補助に関しては、関係市町における
固定資産税の補助
があります。
関係市町によって内容が異なる部分がありますが、例えば、成田市の場合は、
・固定資産税額及び都市計画税額の50%相当額
・上限30万円
という内容になっています。
以上、「成田空港 防音工事 助成金と補助金の違い」についての説明でした。