成田空港の周辺エリアの
騒音の補助金(助成金)
について、知りたい。
こんなお悩みを解決する記事です。
この記事の内容▼
・ 補助(助成)を行う先について
・ 対象エリアに関して
・ 工事内容の種類について
・ その他の助成内容
・ まとめ
成田空港周辺エリアでは、対象の地域に対して、
防音工事などに対する補助金(助成金)
があります。
その際、少しややこしいのは、
補助を行う先が複数
あり、
地域や要件によって、工事内容や補助の内容が異なっている
ということです。
補助(助成)の内容について、下記のその概略を説明していきます。
補助(助成)を行う先について
防音工事などの補助を行う先としては、
・空港会社
・共生財団
・関係市町
があります。
空港会社
空港会社は、成田空港を運営している、
成田国際空港株式会社(NAA)
のことです。
空港会社が、対象となる地域内の防音工事に対する補助(助成)を行っています。
共生財団
共生財団とは、
公益財団法人 成田空港周辺地域共生財団
のことです。
共生財団は、成田国際空港に離着陸する航空機の騒音に対応して、周辺市町村の騒音対策、民家の防音工事への助成、騒音の測定などを行っています。
Wikipediaより引用
成田市・富里市・山武市・芝山町・多古町・横芝光町、千葉県及び成田国際空港株式会社の出捐によって財団法人として設立された事業体です。
補助(助成)の種類としては、
空港会社が行う防音工事の補助(助成)を、補完するような内容
となっています。
関係市町
関係市町とは、
成田市・富里市・山武市・芝山町・多古町・横芝光町・稲敷市・河内町
になります。
但し、関係市町の補助の内容は、各市町によって異なり、例えば、固定資産税の減額などがあります。
対象エリアに関して
防音工事等の補助(助成)に関しては、
その対象エリア
が定められています。
ですので、それ以外の地域の住居に関しては、飛行機の騒音があっても、補助はありません。
エリア自体は、令和3年4月の告示で、その範囲が拡大しています。
そのエリアも、いくつかの種類に分かれています。
防音工事助成の対象エリアとしては、
騒防法第一種区域
と
隣接地域(共生財団が指定している地域)
があります。
また、騒防法第一種区域は、騒音のレベルなどによって、更に、細かいエリアが分かれています。
その内容によって、
工事内容
や
助成の内容
が定められています。
また、隣接区域に関しても、その工事内容が、定められています。
※(参考)
エリア区分としては、その他に、移転の補償等の対象となる
第二種指定区域
があります。
工事内容の種類について
騒防法第一種区域の防音工事について
騒防法第一種区域の防音工事の種類については、
騒音のレベル
によって、下記の2つに分かれています。
66デシベル以上73デシベル未満のエリア
B工法
・天井と壁の防音工事(減音材使用)
・防音サッシの取り付け
・空気調和機器(冷暖房機・換気扇・レンジフード)の設置補助
62デシベル以上66デシベル未満のエリア
C工法
・防音サッシの取り付け
・空気調和機器(冷暖房機・換気扇・レンジフード)の設置補助
と
拡充工事
・ 共生財団の拡充工事による「壁・天井部分への減音材施工」
(参考)住宅防音工事のご案内 NAA
https://www.naa.jp/jp/csr/pdf/bouon_kouji.pdf
※上記PDF資料の区域の区分に関する記載は、残念なことに、非常にわかりづらいものとなっています。
工法の区分は、成田市の下記ページも参考になります。
隣接区域 の防音工事について
共生財団は、騒防法第一種区域に隣接しているエリアの一部を、
隣接区域
として指定しています。
このエリアについては、共生財団からの工事補助(助成)があります。
補助の対象となる工事は、
・ 3mmガラスを5mmガラスに交換
・ 木製建具のアルミサッシ化
・ 空気調和機器(冷暖房機・換気扇)の設置補助
といった内容のなります。
(参考)防音工事助成対象区域図
http://www.nrt.or.jp/bouon/pdf/taisyouku.pdf
その他の助成内容
防音工事助成の対象エリアでは、下記のような事業もあります。
それぞれの助成には、条件が定められていますので、その条件に合致する場合に、助成の対象となります。
・後継者住宅を対象とした助成
・防音済み住宅の改築時の助成
・空調機器の更新時の助成
・防音サッシ部品(本体)交換工事
まとめ
助成のしくみは、ややこしいところがありますが、まずは、
対象エリアに含まれているかどうか
が大前提になります。
ですので、エリアに含まれているかを確認後、どのような工事の助成があるかをチェックするような流れになります。
以上、成田空港の騒音に対する補助金についての説明でした。