成田空港周辺の防音工事で、
共生財団
というところからの助成があるって聞いたけど、詳しく知りたい。
こんなお悩みを解決する記事です。
この記事の内容▼
・ 共生財団とは
・ 防音工事の対象となるエリア
・ 共生財団の防音工事に助成について
・ 共生財団の助成内容のポイント
成田空港周辺エリアの防音工事に関しては、
・空港会社からの助成
・関係市町からの助成
の他に、
・共生財団からの助成
があります。
それぞれ、対象となる住宅の要件によって、それらの助成の内容が決まります。
このうち、
共生財団からの助成
について詳しくみていきましょう。
共生財団とは
共生財団とは、正式名称を、
公益財団法人 成田空港周辺地域共生財団
と言います。
事業内容としては、
・民家防音工事への助成
・航空機騒音の測定等の事業
を行っています。
特に、防音工事の助成事業に関しては、
空港会社の防音工事について、補完するような内容の助成
がなされています。
また、その設立母体は、
空港会社と関係市町
となっています。
ですので、空港周辺の防音工事については、それぞれが、連携して対応しているという一面があります。
共生財団のホームページ
防音工事の対象となるエリア
共生財団の防音工事の対象となるエリアは、下記内容となっています。
エリア的には、
空港会社が対象としているエリア
に加えて、
共生財団が定めている「隣接地域」
がその対象となります。
エリアや、対象となる住居の要件によって、助成される工事内容も異なっています。
共生財団の防音工事に助成について
共生財団の防音工事の助成については、下記内容のものがあります。
・拡充工事
・内窓設置工事
・隣接区域住宅防音工事
・防音サッシ部品交換工事
・防音サッシ本体交換工事
・後継者住宅防音工事
・告示日後住宅防音工事
・空気調和機器追加工事
・空気調和機器特定更新工事
結構、細かい内容に分かれています。
防音工事を検討する際、どの工事が対象になるのか、ちょっと、わかりづらい部分もあります。
ざっくり、ポイントを整理すると、下記になります。
共生財団の助成内容のポイント
・基本的には、共生財団の助成は、空港会社の助成を補完するような内容になっている
例えば、空港会社の助成では、壁や外壁の工事が対象外の住宅の場合、共生財団の助成で、それらの助成が受けられる場合がある。
・「隣接地域」という、共生財団が定めたエリアが設定されている
空港会社からの助成の対象となるエリア以外に、「隣接地域」というエリアが設定されており、そのエリア内の住宅も、共生財団からの助成の対象になっている。
・エリアや要件によって、対象となる工事が異なる
各防音工事は、対象となるエリアによって、その内容が異なってきます。
・各防音工事の実施に際しては、その条件が設定されている
助成に際しては、各助成事業それぞれに、対象となる条件が定められています。
・助成金額には、条件によって、上限が定められている
助成金額は、居住者の人数などによって、その上限が定められています。
上限を超える分についてが、自己負担となります。
また、空調設備についてが、助成事業の条件によっては、自己負担(工事費の5%)が必要な場合があります。
主な防音工事について
また、令和3年4月の告示で、防音工事のエリアが拡張された箇所の工事としては、主に、
・「拡充工事」
・「隣接区域住宅防音工事」
が対象となる場合が多いでしょう。
その他に、指定されたエリアでは、
・ 「内窓工事」
のその対象になります。
それぞれの内容を下記に説明していきます。
「拡充工事」について
第1種区域と呼ばれるエリアのうち、
Lden66デシベル未満の区域
に対して、
壁・天井部分に減音材を施工
する内容となっています。
この地域は、空港会社の防音工事が、
C工法
と呼ばれる内容になっており、壁・天井部分に減音材を施工が含まれていない為、それらの工事を、共生財団が補助する内容となっています。
「内窓設置工事」について
対象エリア内の住宅の、
寝室の内窓設置、および寝室の壁・天井の防音工事
を行う内容となっています。
対象エリアとしては、防止地区と呼ばれるエリアや、第1種区域のうち、いわゆるB工法の区域等となります。
「隣接区域住宅防音工事」
共生財団が指定した隣接エリアについては、
・窓ガラスを5ミリガラスに交換
・空気調和機器の設置
といった防音工事の補助があります。
また、空気調和機器工事費に関しては、5%相当の自己負担が発生します。
※その他の助成については、下記ページをご参照下さい。
共生財団 民家防音工事助成事業
以上、共生財団の助成についての説明でした。