成田空港周辺に設定されている、
「防止地区」、「防止特別地区」
について、その意味を知りたい。
こんなお悩みを解決する記事です。
この記事の内容▼
・ 「騒特法」の内容
・ 防止地区
・ 防止特別地区
・ 防止地区、防止特別地区の確認方法
・ 対象住宅戸数
成田空港周辺エリアには、
「騒特法」(特定空港周辺航空機騒音対策特別措置法)
と呼ばれる法律に基づいて指定されたエリアがります。
具体的には、
・新たな住宅にが、防音工事が義務付けられている地域
・新たな住宅の建築が禁止されている、移転に関する補償がある地域
といった定めのある地域です。
この「騒特法」によって、「防止地区」、「防止特別地区」が設定されています。
下記に順に見ていきましょう。
※参考
よく似た名称の法律に、
「騒防法」(航空機騒音防止法)
があります。
こちらは、防音工事の助成等についての法律になります。「騒防法」については、下記ページを参照下さい。
「騒特法」の内容
騒特法では、航空機の騒音が著しい地区について、
都市計画
で、そのエリアの設定をしています。
設定の内容としては、
・防止地区
と
・防止特別地区
の2つがあります。
防止地区
防止地区に指定されたエリアでは、
新たに建築される住宅に、防音工事の義務付け
がなされています。
ですので、建築確認の際に、防音工事の内容が必要となります。
防止特別地区
防止特別地区に指定されたエリアでは、
・新たな住宅の建築は禁止
・建て替えの際には、許可が必要
・土地の移転時の補償がある
という定めがなされています。
防止地区、防止特別地区の確認方法
各エリアは、大まかには、下記図になります。
詳細の確認は、
市町の都市計画の窓口
で確認することになります。
成田市の場合は、パソコンからでもチェックができます。
なりた地図情報(パソコン版)
下記の都市計画情報のページで確認できます。
所定の場所をチェックすると、画面左のメニューの
航空機騒音障害防止特別地区
や
航空機騒音障害防止地区
の箇所に、記載が表示されます。
対象住宅戸数
千葉県の下記ページのデータを見ると、平成30年12月17日時の資料として、
・新たに防止特別地区に入る戸数:1078戸
・新たに防止地区に入る戸数:約1600戸
とあります。
また、これまでの防止特別地区設定状況としては、下記内容となっています。
※空港会社による、騒特法に基づく移転補償は、平成30年9月末現在では、対象戸数591戸のうち83%の492戸が実施済み(NAA公表数値)
上記引用「成田国際空港周辺地域における航空機騒音対策基本方針」の変更について
また、移転等の戸数については、航空会社の下記ページにも詳細の記載があります。
成田国際空港株式会社 環境対策等の実施
以上、成田空港周辺エリア 「防止地区」、「防止特別地区」についての説明でした。